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1270年続く不退の行法、東大寺二月堂修二会本行中の14日間に渡り屋外から二月堂の様子を歴史上初のネット生中継
2021.02.24
株式会社ドワンゴ
株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:夏野剛)は、同社が運営する日本最大級のライブ配信サービス「ニコニコ生放送」で、2021年3月1日(月)00時00分から2週間、奈良・東大寺の伝統行事『修二会(お水取り)本行中の東大寺二月堂の外観を生中継』を配信することをお知らせします。ネット生中継が行われるのは、約1270年に及ぶ東大寺の歴史上初めてのことになります。
1200年以上の歴史を有する東大寺の修二会は、練行衆と呼ばれる11人の僧侶が2週間に渡って本尊の十一面観音の前で世の安寧を祈る伝統の行法です。「お松明」、「お水取り」とも呼ばれ、二月堂の舞台から炎と火の粉が舞う光景が有名です。毎年、お水取りが行われる3月12日夜を筆頭に、多くの人が参拝に訪れていましたが、1270回目を数える今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、二月堂とその周辺の拝観が制限されることになりました。この状況を受け、ニコニコ生放送では、東大寺さまのご協力のもと、修二会中の二月堂の模様を屋外から連日生中継でお届けします。毎夜19時ごろから、奉納された真竹で作られたお松明の様子も放送します。今回の放送では、二月堂の内部で行われる行法は公開されませんが、全国の視聴者と共に僧侶の厳かな祈りに心を合わせ、修二会の雰囲気を味わいます。
■修二会について
東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、天平勝宝4年(752)、東大寺開山良弁僧正(ろうべんそうじょう)の高弟、実忠和尚(じっちゅうかしょう)が創始された。以来、今年で1270回を数える。
修二会の正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)」と言う。十一面悔過とは、われわれが日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で、懺悔(さんげ)することを意味する。
修二会が創始された古代では、それは国家や万民のためになされる宗教行事を意味した。天災や疫病や反乱は国家の病気と考えられ、そうした病気を取り除いて、鎮護国家、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣、万民快楽など、人々の幸福を願う行事とされた。
東大寺のながい歴史にあって、二度までもその大伽藍の大半が失われてしまった時ですら、修二会だけは「不退の行法」として、一度も絶えることなく、連綿と今日に至るまで引き継がれてきたのである。この法会は、現在では3月1日より2週間にわたって行われているが、もとは旧暦の2月1日から行われていたので、二月に修する法会という意味をこめて「修二会」と呼ばれるようになった。また二月堂の名もこのことに由来している。
行中の3月12日深夜(13日の午前1時半頃)には、「お水取り」といって、若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式が行われる。また、この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、夜毎、大きな松明(たいまつ)に火がともされる。
このため「修二会」は「お水取り」・「お松明」とも呼ばれるようになった。
12月16日(良弁僧正の命日)の朝、翌年の修二会を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11名の僧侶が発表され、明けて2月20日より別火(べっか)と呼ばれる前行が始まり、3月1日からの本行に備える。そして3月1日から14日まで、二七ヶ日夜(二週間)の間、二月堂において修二会の本行が勤められる。
※華厳宗大本山東大寺公式サイトから(抜粋)
詳細は華厳宗大本山・東大寺公式サイトをご覧ください:http://www.todaiji.or.jp/contents/function/02-03syunie1.html
放送概要
■番組名:修二会(お水取り)本行中の東大寺二月堂の外観を生中継
■日程: 2021年3月1日(月)~3月15日(月)
■視聴URL:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv330527574
関連番組
■番組名:奈良国立博物館・特別陳列「お水取り」を巡ろう【ニコニコ美術館】
■日時:2021年2月28日(日)19時00分~
■視聴URL:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv330523075
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