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「第24回Pacific Graphics 2016」権威ある国際会議でUEIリサーチ所員が論文発表大会委員長に西田所長が就任

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株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:荒木隆司)は、10月11日(火)から14日(金)まで沖縄にて開催されるコンピュータグラフィックス(CG)に関する国際会議「第24回Pacific Graphics 2016」において、同社の研究機関であるUEIリサーチ(所長:西田友是)に所属するメンバーの論文が採択され、発表することをお知らせします。

「Pacific Graphics」は、CG分野でのトップカンファレンスである「SIGGRAPH」や「EUROGRAPHICS」などに準じる権威ある国際   会議です。アジア地域を中心に開催されていますが、論文は、アジアに限らず全世界から投稿されており、「Pacific Graphics」で発表する ことがCG研究者の一つの目標となっています。この度、採択された論文は3件で、同国際会議で発表するほか、権威ある学会誌CGF(Computer Graphics Forum)にも掲載されます。
また、「Pacific Graphics」の日本での開催は、西田友是が大会委員長を務めた2008年の東京大学での開催以来、8年ぶりとなります。今回も大会委員長をUEIリサーチ所長として西田が務め、プログラム委員長やそのほかの担当委員も同研究所員が務めます。

さらに、10月9日(日)から10月10日(月)にかけて開催される「ビジュアルコンピューティングワークショップ (VC Workshop)」においても、同研究所員による発表を予定しています。

Pacific Graphicsにおける論文発表及び運営

発表論文内容
An Error Estimation Framework for Many-Light Rendering
照明効果を間接光(物体間の光の相互反射)まで考慮したCG映像を作成するため、大量の仮想的な点光源を利用する方法(多光源レンダリング法)があり、それの誤差評価を効率的にして、リアルなCG画像を生成する方法を提案する。
【論文】http://nishitalab.org/user/nis/cdrom/pg/Iwasaki_cameraready.pdf

Multiple Scattering Approximation in Heterogeneous Media by Narrow Beam Distributions
散乱媒質中の物体の画像生成に関する論文である。散乱媒質中の物体の像はぼやけて見える。この現象を考慮するためNarrow beam理論を用いて媒質中の光の多重散乱を効率的に計算する方法を提案する。
【論文】http://nishitalab.org/user/nis/cdrom/pg/pg2016_Shinya.pdf

An Efficient Hybrid Incompressible SPH Solver with Interface Handling for Boundary Conditions

media

境界条件扱うインターフェースを非圧縮性の流体をSPH法で効率的に解く方法である。流体を粒子の集合として解くSPHでは、流体と物体との境界での処 理に従来問題があった。この境界部での処理を工夫することによって精度よく流体の挙動をシミュレーションできる方法を提案する。
【論文】http://gamma.cs.unc.edu/HybridSPH/HybridSPH.pdf
【動画】http://gamma.cs.unc.edu/HybridSPH/

この論文は、Pacific Graphics 2016に投稿されたものではなく、既に学会誌「CGF」に採択された論文を、国際会議でも発表するものです

所員が中心となって運営
本学会の大会委員長及びプログラム委員長は欧州、米国、日本からそれぞれ選出された3名が務めますが、日本からは大会委員長をUEIリサーチの所長の西田友是が、プログラム委員長を同所のシニアリサーチャーである土橋宜典が務めています。さらに、そのほか複数名の同研究所員が担当委員を務めています。国際会議が企業の研究機関を中心に運営されるのは、異例のことです。

UEIリサーチの成果
この「Pacific Graphics」の発表論文は、「EUROGRAPHICS」の論文が掲載される権威ある学会誌「CGF(Computer Graphics Forum)」に掲載されます。UEIリサーチは、現在ポスター論文も含め、設立から3年余の間に50編(学会誌および国際会議)の論文が採択されています。

【Pacific Graphics 2016 開催概要】
日時:10月11日(火)から14日(金)まで
場所:OIST カンファレンス・センター
URL:https://indico.oist.jp/indico/event/0/

ビジュアルコンピューティングワークショップにおける発表

毎年秋に画像電子学会ビジュアルコンピューティング研究会が開催している「ビジュアルコンピューティングワークショップ (VC Workshop) 」が、本年度は、「第24回Pacific Graphics 2016」の開催に合わせ、10月9日(日)から10月10日(月)にかけて沖縄で開催されます。

プログラム(関係分)
流体と画像合成座長:櫻井 快勢 (UEIリサーチ)

: 前計算データの合成による効率的な流体流れ場の生成
佐藤 周平 (UEIリサーチ), 土橋 宜典 (北海道大学/UEIリサーチ), 西田 友是 (広島修道大学/UEIリサーチ)

: 崩壊条件を考慮した凝集性細粒子のビジュアルシミュレーション
鹿間 脩斗 (慶應義塾大学), 藤代 一成 (慶應義塾大学)

: データベースを用いた顔画像合成の最適化手法の提案
山口 周悟 (早稲田大学), 森島 繁生 (早稲田理工学術院総合研究所)

【ワークショップ概要】
日時:10月9日 (日) ~10月10日(月)
場所:コスタビスタ沖縄 ホテル&スパ
URL:http://www.mlab.phys.waseda.ac.jp/conferences/vcws2016/index.html

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