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東海国立大学機構・ドワンゴ・KADOKAWA大学DX実現に向けた包括的提携協定を締結デジタル技術を活用した大学運営における新サービス開発と事業化へ

株式会社ドワンゴ
株式会社KADOKAWA
国立大学法人 東海国立大学機構

 株式会社ドワンゴおよび株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:夏野剛)は、岐阜大学、名古屋大学を設置する国立大学法人 東海国立大学機構(本部:名古屋市千種区、機構長:松尾 清一、以下、「東海国立大学機構」)と提携し、東海国立大学機構が掲げる「デジタルユニバーシティ構想」(※1)に基づいて、高校生を中心とした次世代へのSTEAM教育や社会人を中心とした専門性の高いリカレント教育を展開することを中心に、大学機能の拡大に共同で取り組むことに合意しました。

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左:松尾清一(機構長)、右:夏野剛
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左から 武田一哉(機構長補佐)、松尾清一 (機構長)、夏野剛、高橋宏治(機構理事)
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※本件に関する記者会見の模様は「ニコニコ生放送」よりご視聴いただけます:
https://live.nicovideo.jp/watch/lv337617668

世界的な製造業の集積地である中部圏を軸に、連続的にイノベーションを創出する人材を育成

 このたびの合意に基づき、東海国立大学機構が注力している社会課題解決のための最先端の研究を中心とした講義コンテンツを、ドワンゴとKADOKAWAが運営支援しているN高等学校・S高等学校(N高・S高 ※2)の生徒をはじめ広く社会に提供し、先端技術の意義や重要性をリアルに感じてもらうことで、学習意欲の向上を図り、将来のイノベーションエコシステムを支える人材を育成します。
 一方で社会人向けには、動画配信事業に取り組んできたドワンゴが、東海国立大学機構が取り組んでいる社会人向けのデータサイエンティスト教育を支援することで、オンラインを活用したリカレント教育の効率的・効果的な運営方法を共同開発し、他大学や教育機関に利活用頂けるよう提供していきます。

■包括的提携の背景

 国立大学法人として日本初の2大学からなる東海国立大学機構は、2大学の法人統合を機に「デジタル技術を活用して、学生・教員だけでなく、社会の様々な人々に大学が持つ知とネットワークを提供することを目指す『デジタルユニバーシティ構想』」を推進しており、新たな大学サービスの創出に向けて、企業等との協業を検討してきました。
 ドワンゴは、2006年より「ニコニコ動画」で動画コンテンツの配信およびユーザーコミュニティの醸成を事業として行ってきました。同社開発のネットを活用した教育コンテンツ配信プラットフォーム「N予備校」(※3)などの教育分野でも、動画・ライブ配信およびコミュニティ醸成の活用実績を重ねながら、配信技術・ノウハウをさらに拡張していく機会を検討していました。
 上記背景から「デジタルユニバーシティ構想の推進」と「教育現場で動画配信サービスのさらなる利用機会の拡大」を目的に、それぞれが持つ機会、経験を組み合わせることにより、新たな教育サービスの開発が可能との結論に達しました。

■包括的提携における取り組み

①東海国立大学機構が持つ教育コンテンツの「N予備校」での配信
大学院学生・社会人を対象とした実践データサイエンティスト育成プログラム(※4)をはじめとする正課外の教育コンテンツを、N高生・
S高生をはじめ、一般の方も利用する教育コンテンツ配信プラットフォーム「N予備校」で配信します。

②専門性の高い教育コンテンツに適した新動画配信プラットフォームの共同開発
ドワンゴのこれまでのコンテンツ配信事業経験を、名古屋大学が提供している実践データサイエンティスト育成プログラムで活用すべく検討を開始します。高い専門性を有する教育分野での利用に機能やUX(ユーザーエクスペリエンス)を最適化させ、将来的には他大学・他の教育機関への提供を目指します。

③デジタルテクノロジーを活用した大学運営の研究
ドワンゴがN高・S高で培った、デジタルテクノロジーをフルに活用した学校運営のノウハウと、国内初の複数大学による大学法人である東海国立大学機構が持つ大学運営のノウハウをあわせ、大学運営の新たなデジタルプラットフォームの研究開発を行うとともに、他大学等への展開を検討します。

<注釈>
(※1):デジタルユニバーシティ構想
東海国立大学機構が掲げる大学変革構想。デジタル技術を活用して、大学外の様々な人々が大学の資源にアクセスできる環境を構築し、公共財としての大学の機能を大幅に拡張する。今後6年間で大学デジタルシステムの利用者数を倍増させる計画。将来は100万人の大学コミュニティを目指す。

(※2):N高等学校・S高等学校( https://nnn.ed.jp/
学校法人角川ドワンゴ学園が運営するインターネットと通信制高校の制度を活用した “ネットの高校”(2016年N高開校、2021年S高開校)。現在の生徒数は両校合わせて22,166名(2022年5月時点)。「IT×グローバル社会を生き抜く“総合力”を身につける多様なスキルと多様な体験」を掲げ、今のネット社会に合った新しい教育を実践。授業やレポート提出をネットで行うことで自分のペースで学べる高校卒業資格のための必修授業の他に、大学受験やプログラミング、小説、ゲーム、ファッション、料理、美容など多彩なネットでの課外授業や、全国各地で行う職業体験により、社会で役立つスキルや経験も高校時代に身につけられるカリキュラムが特徴。ネットコース、通学コース、オンライン通学コース、通学プログラミングコースの4つのコースから選択可能。日々の学習は映像学習だけでなく、バーチャル技術を活用した体験型の学びを行うこともできる。

(※3):N予備校( https://www.nnn.ed.nico/
ドワンゴが開発・提供する双方向参加型の生授業、オリジナル教材、フォーラムを搭載した学習サイト・アプリケーションサービス。2016年にN高の課外授業システムとして公開、同年7月に講座の一部を一般向けに提供開始。2018年には第15回「日本e-Learning大賞」で文部科学大臣賞を受賞。

(※4):実践データサイエンティスト育成プログラム
企業等から提供されるデータを⽤いて、実社会の課題をグループワークで解決する「実世界データ演習」を核とした、大学院学生・社会人向けのデータサイエンス教育プログラム。


《お問い合わせ先》 
株式会社ドワンゴ 広報部:E-mail:dwango-pr@dwango.co.jp

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